語りの部屋

2022.7.29

矢野南小学校の平和教育

7月12日に、矢野南小学校の平和教育で原爆の子の像と6年竹組の仲間たちのお話しをしてきました。

 

1年~6年の全学年で平和教育に取り組まれているということで、校内の一室からリモートで全学年の生徒さんにお話しをしました。

全学年ということで、年齢が幅広いため、皆さんに分かりやすく伝わったか心配でしたが、後ほど送っていただいた感想文を読んで、伝わっていたようでほっとしました。

 

「折り鶴ノート」を訪問前に288冊お送りし、早速事前学習に使っていただきました。

事前に学ばれているので、当日私の話を真剣に聞く姿勢が出来て、深い理解につながっているようです。

感想文を読ませていただいても、私のお話でお伝えしたいことを、「折り鶴ノート」があることで、今まで以上に掴んでいただいているように思います。

また、子供達が自宅に帰ってから家族に話をする時の材料としても「折り鶴ノート」は役立っているようです。

体験の話は広がりにくいものですが、「折り鶴ノート」によって、平和の大切さ、命の尊さが、大きく広がることを期待したいです。

 

お話が終わると、各学年の代表の生徒さんがリモートのお部屋に来て、セレモニーを行ってくださいました。

原爆の子の像に見立てたようなポールに、学年毎に折った折り鶴を捧げられました。

6年生が低学年の作業を手伝っている姿などを見て、生徒さん達がとても素直で、伸び伸びと育っていらっしゃる様子を直に感じました。

事前に折り鶴を折るという行為により、より平和を考える時間をもっていただけたのではないかと思います。

また、先生方の平和教育に対する熱心な取り組みにも感動しました。

 

生徒さんの感想文の一部をご紹介させていただきます。

 

【感想文】※一部抜粋

「ぼくも平和とは何か、自分でできる事を見つけていきたいです。」

 

「ぼくの身近な人が病気にかかったら、折り鶴を折ってみたいです。ぼくもできる限り川野さんから引き継いだ話を伝えられるようにがんばります。」

 

「お話を聞いて、今できる事、争いを起こさないようにするにはなどを考えて、平和な国へしていきたいです。」

 

「私は正直平和についての学習が苦手でした。なんだか怖いし、そもそも私は原爆を体験していないので、まだ恐ろしさが分からないからです。けれど、川野さんのお話しを聞いて、家族が何年も入院して死んだら、大好きな友達が死んだら、どれだけ悲しいかよく想像できました。これからも語り手をがんばってください。」