語りの部屋

2018.8.08

基町高校の感想文

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7月5日に訪問した基町高校より感想文が届きましたので、いくつか紹介します。

 

【生徒さんからの感想文】

1.一番印象に残ったことを書いてください

『当時の様子を想像すると、何にも悪いことをしていない禎子さんがなぜ亡くならなければならなかったのか、悲しみと怒りを感じました。中学生ながらに何か少しでも力になりたいと強く願い、行動に移していった川野さんたち6年竹組のみんなは、平和への願いが強く、これからを生きる人間が目指すべき姿であり、現代でも世界から消滅していない戦争をなくすためには不可欠な心であると思いました。』

 

『私は川野さんのお話を聞いて”平和を訴えたい”という強い意志とその行動力に感激しました。原爆の子の像にもなった禎子さんの為に、クラスメートたちが卒業した後もつながりあって、協力し合う団結力の強さにとても憧れを感じ、私も「離れていても時が経っても団結しあえる仲間」を作っていけたらいいなと感じました。また、クラスメート達が、原爆の子の像の設立のために、何度も何度も諦めることなく募金活動を続け、その行動力があったから広島の平和のシンボルでもある原爆の子の像が完成したことに、とても胸を打たれました。』

 

『一番印象に残ったのは、”継続の大切さ”のことについてです。運動会のリレーの時も、原爆の子の像の費用の為の募金の時も、今の川野さんの活動もそうです。毎日放課後にバトンタッチの練習を継続して行い、募金も多くの人に何年も訴え続けたからこそ、原爆の子の像を建立するだけの費用を貯めることが出来たと思います。今の川野さんの活動も、何年も行うことで、多くの人に川野さんの思いが届いているのだと思います。「継続は力なり」という言葉では言い尽くせないような”継続することの大切さ”が今日の講演で感じられました。

 

2.今回の講演を聴く前と、聴いた後の自分の変化について具体的に書いてください。

『禎子さんはどうしても「教科書の写真の人」というイメージが強く、なかなか身近に感じることが出来なかったけれど、今日川野さんから生きていた時の禎子さんの話をたくさん聞けて、禎子さんは今の私たちと同じように、元気で明るい女の子だったのだなと思いました。また、川野さんと6年竹組の団結の会の人たちのように、行動力があり、誰かのために一生懸命頑張る人間になりたいと思いました。』

 

『リレーの時、先生の「ビリ組でも力を合わせればトップ組」という言葉は、できていないことや思い通りにいかない時も、力を合わせて頑張っていこうという気持ちになれました。』

 

『自分だけの為ではなく、常に人の為に行動できる人になりたいと思った。』

 

3.講師の川野登美子さんへの質問、メッセージを書いてください。

『実際に原爆の被害に遭われた方から話を聞くという貴重な経験をさせていただき、自分の原爆に対する思いや考えがまた少し変わって、これから社会を担う身として平和についてもっとしっかり考えていこうと思いました。』

 

『戦争や原爆について軽視することがないよう、平和とは何かを考え続けるように努めていきたいです。また、”強い意志と行動力が人々の心を動かすことができる”ということを今回のお話で学びました。』

 

『行動力と芯の強さに感動しました。「原爆が怖い」という話が平和学習なのではなく、「そこからどう復活していくか」「どういう風に考えるのか」が真の平和学習だと思います。川野さんのようなお話が日本全国に、世界全体に伝わってくれるといいなと、そこから世界が変わっていくような気がしました。私もいいなと思うだけではなく、後世に伝えていければもっと広島で生まれ、広島で育った人として、役に立つのではないかと思います。まずは一生懸命学習します。被爆3世、4世になっても、この記憶が薄れてしまわないように、私たちも伝達点となります。』