語りの部屋

2023.8.10

幟町中学校の全校平和集会

8月5日、幟町中学校の全校平和集会で1年生〜3年生の全校生徒277名と他校の生徒約20名に「原爆の子の像と六年竹組の仲間たち」のお話しをしてきました。

 

各クラスとはリモートで繋がり、また各クラス2名の代表で構成される「平和委員」の生徒さんが図書館に集まり、その前でお話しをしました。

 

母校なので、お話しにも自然と力が入りました。

 

お話しの後に、平和委員の方たちとの交流会の場が設けられました。

生徒さんから様々な発言がありました。

その中で私が一番印象に残った言葉は「みんな違っていて、それでいい」という言葉でした。

これは「平和にするために、まず自分たちで出来ることから始めよう」という課題の中で「いじめをなくそう」というお話しがでました。その為にどういうことをしたら良いかという会話の中から出た言葉でした。

『相手を否定するから、そこにいさかいが起きる。思いはそれぞれ違っても、意見が違うことを否定するのではなく「そういう考えもあるんだね」と相手を認める。僕たちはこれを目標にしている。』

 

六年竹組もお互いを認め合っていました。どんな服装であっても、勉強ができなくても、差別しないクラスでした。

小児麻痺で体が不自由だった男の子がいましたが、全員リレーでその子を仲間外れにはせず、みんなで一緒になって毎日リレーの練習をしていました。

そういう思いが上手くクラスをまとめていたのだと思います。

 

私がずっと大切にしていた「みんな違っていて、それでいい」という考え方が、生徒さんの言葉として出て、驚いたと同時に大変嬉しく思いました。

 

最後に折り鶴ノートを300冊お渡しさせていただきました。

 

また、帰り際に4〜5人の生徒さんが来られ「いじめられている子がいたらどうしたらいいと思いますか?」という質問を受けました。

私は「1人でポツンとしている子がいたらまずは気にかけてあげて欲しい。そしてその子の話を聞いてあげて欲しい。グループから外れていたら一緒に話そうと呼んで輪の中に入れてあげて欲しい。」と伝えました。

 

生徒さんから感想文が早速届きましたので、その一部をご紹介いたします。

 

<感想文> ※一部抜粋

『自分たちにできることは、一致団結だと知り、これから当たり前の日常を送るために、仲間と協力し違いを認め合うことが大切だと思いました。また、幟町中学校の生徒として、平和に向けてささいなことでも行動することが大切だと思いました。』

 

『私も皆で団結すること、すぐに諦めるのではなく、少しずつでも継続して頑張るということを大切にしたいなと思いました。

私達が折った折り鶴もノートになって色々な子供達に配られているのかなと思うと、折って良かったなという気持ちになりました。折り鶴を使ってこのノートを作ることができるというのはすごいなと思いました。』

 

『今回のように語り部の話を聞けるのは、話をされる人が減ってきているので、とても貴重な機会だと思った。だから被爆体験をしていない自分達でも知っていることを誰かに話せば、後世に残せるかもしれないと思った。自分達は広島に生まれ育ったから、こんな体験をできるけど、他の国や件の人が知らないのは悲しいことなので、少しでも広めていくべきだと感じた。』

 

『最後の質問で「若い人達に何をして欲しいか」という問に対して「自分にできることを小さなことでもいいから考えて行動してみて欲しい」ということを聞いて、頑張ってみようと思いました。』

 

『質問のコーナーで「一致団結するにはどうすればいいですか?」という質問に対して、僕は「心を通わせ合うことが必要」だと思いました。現在ロシアのウクライナ侵攻が加速化していますが、加速化しているのは「心を通わせ合ってないからだ」と思います。僕は学校内を争いのない平和な学校にしていきたいです。そして平和の輪が学校から地域、地域から県、県から国、国から世界へと広がっていけばいいなと考えます。』