語りの部屋

2021.10.22

石川県能美市立辰口中学校の平和学習

9月29日、石川県能美市立辰口中学校3年生の皆さんに、ZOOMでお話をしました。

当初は今年の5月に修学旅行で来広される予定で、昨年から平和学習を積み重ねておられましたが、コロナ禍で修学旅行が中止となり、今回ZOOMでのお話となりました。

 

平和学習に役立てていただければとの思いから、PEACE MINDS HIROSHIMAから折り鶴ノートもお送りさせていただきました。

 

感想文が届きましたので、一部をご紹介させていただきます。

 

【感想文】※一部抜粋

『たった一つの原子爆弾で多くの命が失われたこと、中学校に通うことを夢見ながら亡くなってしまった禎子さん。お話を聴いていると、私もその場にいるような感覚でした。「原爆の子の像」から川野さんや他のクラスメイト達から禎子さんがとても愛されていることが伝わりました。川野さんが語り部を始めてくださったおかげで、今に生きる私たちも戦争の恐ろしさ、そして今、自分が幸せであることを確認できました。川野さんが戦争で受けた思いを風化させずにしていきたいです。』

 

『川野さんのお話を聴いて、仲の良かった友達が亡くなるのはとても辛いことだし、思い出したくもないと思っても不思議じゃないのに、私たちに伝えてくれたことをとても感謝しています。今回聴いたお話を私も忘れず、川野さんのように友達をより一層大切にしたいと思いました。』

 

『自分一人で核兵器がなくなるわけではないですが、少しでも核兵器がなくなるような取り組みがあるのであれば、やってみたいと思いました。平和について考え直そうと思います。』

 

『原爆はいくら年月が経っても人の体や心を蝕み続け、禎子さんのように10年以上が経過してもなお苦しみ続けてしまうような恐ろしい化学兵器だと知りました。自分がどれだけこの悲惨な出来事を理解しているつもりでも、本当の恐ろしさや苦痛、悲しみは当然わからないと思います。でも、このことを知ろうと努力することはいくらでもできると思うので、禎子さんのことや戦争のことを無知なりに知ろうと思いました。川野さん、貴重なお話をありがとうございました。このことを心に留め、生き方について考えようと思いました。』

 

3年生の廊下に私のコーナーを設けていただいたそうです。

平和について考えていただくきっかけになればと思います。