語りの部屋

2018.11.20

鹿児島県姶良市立加治木中学校 文化祭

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鹿児島県姶良市立加治木中学校からDVDが届きました。

11月2日に行われた文化祭で、2年生の生徒さんが原爆の子の像が建立されるまでの劇「折鶴~竹組の輝石~」を発表されました。

皆さんは、9月に修学旅行で来広され平和記念公園を訪れて学ばれたそうで、さらに様々な資料で当時のことを調べながらこの劇を作られたそうです。

その台本作りに、私の書いた著書も参考にされたそうで、DVDと感想文を送ってきてくださいました。

 

事実に基づいての劇がとてもリアルで、劇を観て当時にタイムスリップしたようで、当時のことを鮮明に思い起こしました。

 

劇の制作に2年生全員が関わって創り上げられたことで、一人一人が平和に対する想いを深めていただけたのではないかと思います。

また、他県でこのような形で実話が広がり、平和への思いが広がっていくことを、とても嬉しく思います。

 

感想文の一部をご紹介します。

 

【生徒さんからの感想文】

『国と国との争いで罪のない人々が亡くなっていく…そんな中で友達の為に原爆の子の像を建立しようと立ち上がった六年竹組。一つ一つの話に「原爆がなければ…」と思ってしまいました。この劇をするにあたり、平和の大切さではなく、なぜ平和が大切なのかを知りました。そして「このことは忘れてはいけない」と思うと劇でこの事を伝えられるのではと考え、気持ちを込めて演じさせていただきました。私達にこんな良い機会をくださり、本当にありがとうございました。』

 

『これから実際に被爆した方々が少なくなっていく中で、私達の世代が広島や長崎の原爆、戦争について学び知り、次の世代の方々に伝えなければいけません。私も伝えられるように、しっかりもっと学んでいきたいです。この度は私達の為に資料提供、本当にありがとうございました。加治木中の文化祭で初めて広島の原爆を劇にしたと思いますが、他学年の皆に実際に広島で感じたことをしっかり伝えることができました。』

 

『竹組では、佐々木さんが亡くなってもみんなずっと落ち込むのではなく、亡くなった事を現実として受け止めて、前に進もうとする姿勢がすごいと思いました。』

 

【先生からのお手紙】

『いただいた資料を元に、「平和」や「絆」をテーマとする台本を書かせていただきました。(中略)役者を務めた生徒たちは、ほとんど演劇の経験がなく、セリフの暗記や演技指導など多くの課題がありました。そのような中で、生徒は自分たちなりに一生懸命練習をして、文化祭を迎えました。11月2日(金)に本校の文化祭が行われ、2年生の演劇「折り鶴~竹組の輝石~」も無事発表することができました。(中略)ノー モア ヒロシマ ノー モア ナガサキ 平和な世の中を願って。』