語りの部屋

2018.8.20

京都生協の感想文

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6月21日に、京都生協さん主催の平和学習の感想文が届きました。

子供たちにお話しする機会が多いのですが、この度は大人の方に向けてのお話でしたので、いつもとは違う視点からの感想をいただきました。

いくつかご紹介させていただきます。

 

【感想文】

『いろいろなことを思いました。まずは運動が得意でクラスリレーを断トツの優勝に導いたほどの禎ちゃんが何故原爆症で命を落とさねばならなかったのかという口惜しさ。そして六年竹組の皆さんが悲しみと憤りその他いろいろな感情をエネルギーにかえて原爆の子の像を建てるに至るいきさつを知った感動。また春の運動会でクラスがびりになった時以降、担任の先生がかけられた言葉、それをまっすぐに受け止めた子供たち。ここに戦後の民主主義教育の心髄を見る思いがしたこと。私たち現在の大人も自分にできることから少しずつ守備範囲を広げて行動していかないと恥ずかしいと強く思ったことです。』

 

『原爆の子の像の事は知っていましたが、禎子さんの小さい頃入院前の詳しい状況は知りませんでした。川野さんのお話を伺うことで当時の様子が目に浮かぶようでした。12~15歳の3年間”6年竹組団結の会”の活動をされて広島のみならず全国の子供たちも巻き込んで原爆の子の像の建立につながったこと、すごいことと思います。お話の中で川野さんご自身も被爆されたことの消えることのない怖さという言葉が心に残りました。本に残すことも大事、さらに戦争体験含め、思い出すこと自体がつらいのに生かされた側の使命としてとらえ、語り部をされているかわのさんから直接お話を伺うことが出来たのはこの貴重なかけがえのない時間に心から感謝いたします。』

 

『今までに聞いたどの戦争の話よりも胸に響き心に残る講演でした。改めて核兵器廃絶・根絶を願い、やり遂げなければと強く思いました。命をみんなで考える生きたお話をどうもありがとうございました。子供時代にみんなで誰かの為に自分ができることをやり続ける経験が出来ることは、本当に素晴らしいと思い、その経験をさせてあげられるよう、大人が導いていかなければと思った。』

 

『原爆投下後広島の多くの子供たちが、家族や友達の不条理な死に向き合わなければならなかったことを思うと、胸が痛みました。中学に行きたいと思っている禎子さんと、禎子さんがもう中学校にはいけないと知っている川野さんのやり取りを思うと、大人でも辛いのに、中学1年生にこんな思いをさせて原爆や戦争は残酷だと思いました。広島の6年竹組の担任だった先生は、本当に子供たちの事を考えてくれる方だったんですね。大人の言動というのは、いつの時代も大事だと思います。つらい体験を話していただくのは何度も思い出すことになり、大変なことだと思いますが、聞かせていただくことで次の世代にもつながっていくと思います。』