語りの部屋

2023.8.02

中学平和部会の感想文

4月19日に五日市南中学校の体育館で行われた広島市内の中学校の先生方による「中学平和部会」でお話しをさせていただいた時の感想文が届きました。

先生方ということもあり、私のお話しを生徒さんに伝えていってくださろうとするお言葉がたくさん詰まっている感想文ばかりで、感激しました。

 

感想文の一部をご紹介いたします。

 

【感想文】※一部抜粋

『本日の話で私が感じた原爆の恐ろしさ、平和の尊さを次世代へと語り継ぐ責任を強く感じました。私は普段社会科を教えており、最近は日清戦争以降の歴史を教えています。その際、ただ知識を教えるのではなく、なぜ戦争が起こったのか、この歴史をふまえ私達は平和のために何ができるのか、生徒とともに考える授業ができるよう励みたいと思いました。』

 

『具体的な数字や地名、時代を挙げながらのお話しはイメージしやすく、とても分かりやすかったです。特に禎子さんの病気が判明してからの小学校6年生〜中学3年生の4年間の月日や、1,000羽の折り鶴が今では毎年1,000万羽になって寄贈されるお話しなどは、月日や想いが重く伝わってきました。

また、折り鶴ノートプロジェクトでは、世界の子供たちに無料配布するノートを折り鶴の再生紙で作っているということを知り、素晴らしい取り組みだと感じました。』

 

『戦争を知らない我々からすると、平和式典も当たり前に行われるものだと思っていましたが、実際に戦争を体験された方からすると、思い出したくない、参加したくないと感じるものだと改めて知りました。(中略)我々もこれから次世代に伝えていくことで、平和が当たり前ではないんだということを伝えていきたいです。』

 

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また、感想文の中で下記質問をいただきましたので、こちらで回答させていただきます。

【質問】

『私は何より平和教育がしたいと思って広島市の教員になったのですが、若い教員に川野さんが求められることがあればぜひお聞きしたいです。』

 

【回答】

平和教育がしたいという思いで教員になられたとのこと、大変素晴らしいことだと思います。

私の願いは、平和の大切さ・尊さを広く子どもたちに知ってもらいたいということです。私がお会いしてお話できる方々には限りがありますが、私のお話しを聞いてくださった方々がまた別の方にお話しをしてくださることで、より広まっていくと思います。先生方から子どもたちにこの思いが広く伝わることを願っています。