語りの部屋

2017.11.15

広島大学付属三原中学校の平和学習

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11月1日原爆死没者追悼記念館の地下2階の会議室で、広島大学付属中学の1年生に「原爆の子の像と6年竹組の仲間たち」の話をしました。

 

きっかけは、ある生徒さんが、以前平和ボランティア活動で私の話を聞いてぜひ学年の全員で話を聞きたいという申し入れがあったからです。

 

生徒さんからの感想文を抜粋してご紹介いたします。

 

【感想文】

「僕は心に残ったことがありました。それは、無実の人がどうしてつらい思いをしないといけないのかです。もしかすると将来きっと楽しみにしていたことがあったかもしれません。それに比べて、今僕たちが当たり前にご飯を食べて、学校に行って、友達と遊んで、好きなことが出来るっていうのがどんなに平和に暮らせているのかが改めて分かりました。」

 

「自分は他人事としかとらえていなくて、政治家に任せればよいと思っていましたが、この時間を通して、自分には何ができるかということを考え、そして実行することが大切だなと思いました。また自分はいつも他人に支えられて生きているという意識が高まりました。またこの話を聞いた自分たちの責任というものも考えさせられるところもありました。」

 

「今戦争をしてる国や核兵器をつくっている国の人に、川野さんのお話を聞かせてあげたいと思いました。」

 

「私が川野さんの話で心に残ったことは、お見舞いにあまり行かなかった時があって、後悔したということです。私はその事を聞いて1日1日を後悔せずに生きて、自分が今できることを精一杯がんばろうと思いました。」

 

「お話の中で『自分の命や他人の命を大切にする、こういう日常的なことからでも平和と感じる』といわれて、少し意外でした。僕はてっきり原爆などがないことが平和と感じるという答えが返ってくると思っていましたが、話の内容をもう一度思い出して考えていたら、確かに命を大切にすることも大切だと思うようになれました。」

 

「原爆で怖いことは、直後だけではなく、原爆後に悲しいことを聞いたり、後遺症で亡くなる人だっているということです。」

 

「語り部の活動を、戦争という悲劇を繰り返さないようにするためという、善意のもとでやっているということにとても感激しました。もともと、誰にでもできることではないことを、善意のもとで人のために語り部としての活動をしていることがとても心に響きました。この語り部というとても貴重で、価値のある活動をこれからもずっと続けていってほしいですし、僕たちが川野さんの伝えたいことを伝えていき、この考えがもっと広がっていってくれるととても嬉しいです。」

 

 

感想文の中で、このような質問がありました。

「川野さんは今お幸せですか?川野さんが幸せだったらすごくうれしいなと思います。」

私は、今とても幸せです。家族、友達に囲まれ、毎日が楽しいです。

この幸せがずっと続き、戦争のない世界が続くよう願っています。

 

また、自分の語り部の活動が、少しでも世の中のお役にたっているという実感が、皆さんから寄せられた感想文の中から感じられ、次にまた話をしていこうという勇気をもてました。

感想文を送ってくださり、ありがとうございました。