牛田小学校感想文
毎年牛田小学校の平和学習に呼んでいただき、生徒の皆さんへお話しをしておりますが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催が難しいということで、Youtubeにも公開しております「語りでつづる 原爆の子の像 ~六年竹組の仲間たち~」のDVDをお送りしました。
校長先生からお礼のお手紙と、そのDVDを見た6年生の生徒さん達の感想文が届きました。
【校長先生からのお手紙(一部抜粋)】
子どもたちは真剣に話を聞き、そして心を動かされたことがたくさんあったようです。映像を見ながら書いたメモには、子供たちの感想が紙にびっしりと書いてあり、私たちも大変驚きました。
(中略)自分達の普段の行動と川野さんの行動を比べ、考えるところがあったようです。子供たちには、竹組のような「団結力」のある学級や学年を創っていってもらいたいと思います。
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直接お話しが出来なかったことは残念でしたが、このように生徒さんたちに伝わったことがわかり、大変嬉しく思いました。
生徒さんからの感想文の一部もご紹介いたします。
【牛田小学校の感想文】
『私は、川野さんがあえて佐々木禎子さんに「中学校は楽しくない」と言っていたということが心に残りました。禎子さんへの友情、愛を感じたのと、そんなうそをつかないといけない、禎子さんが中学校にもう行けないという状況に、とても悲しくて、なんでこんなことにという気持ちになったのではないかと思いました。また、川野さんが禎子さんの元気だった話を楽しそうにしているのを見て、皆に愛されていた禎子さんを殺した戦争を憎く思い、平和な世の中にしたいと感じました。』
『私は今までずっと原爆や平和について聞くのが怖くて遠ざけていました。でも語り部としてお話をしている川野さんを見て「ちゃんと考えなくてはいけない」と思いました。広島で生まれた人として、語り続けないといけないと思い出すのは嫌なはずなのに、私たちに話してくださったのだから、今度は私たちがつなげていかないといけないとそう思いました。これからもっと話を聞いて、本も読んで、命の大切さと平和について真剣に考えていきます。』
『私はこの学習を通して「思う事、言う事は出来ても、行動に移す事が大変である」ということが身にしみて分かりました。その事を考えると登美子さんの禎子さんへの思いが良くわかりました。「ケンカはやめよう」だとか「平和な世の中にしよう」という呼びかけは最近よく耳にしますが、「じゃあどんな活動をしているの」と聞かれたら難しいと思います。竹組の方々が中学生という私ともあまり歳も変わらないというのにすごいと思いました。』
『ぼくがこのビデオを見て心に残ったことは、佐々木さんの思いが大人になった今でも続いているということです。もし川野さんがこの活動をしていなければ、今でも原爆のことはいろいろな人が興味を示さなかったでしょう。もうほとんどの人が原爆を忘れているでしょう。ぼくはまだ子供です。でも、平和な世界を続けることはできます。川野さんの言う、明るい未来を続けます。』