語りの部屋

2025.10.26

五月が丘中学校の平和学習

10月23日、五月が丘中学校の平和学習にお伺いしました。

 

正面玄関には、事前にお送りしていた折り鶴ノートに入っていた折り紙で折った折り鶴を飾ってくださっていました。

 

今回は「原爆の子の像 語り部の会」の高村知代美さんにお話をしていただき、100名の生徒さんがお話を聞いてくださいました。

事前に生徒さんの人数分折り鶴ノートをお送りしていたので、お話の最後に折り鶴ノートのご紹介もしていただきました。

 

この日は私も同行させていただいていたので、その場で質問にお答えしました。

【質問】

Q. なぜ「折り鶴ノート」を作ろうと思われたのですか?

A. 世界中から広島平和記念公園贈られる折り鶴の保管に多額の費用がかかり問題になっているということを知り、NPO法人ピースマインズヒロシマを設立し、折り鶴ノートプロジェクトを立ち上げました。

平和の思いが詰まった折り鶴を再生紙として活かし、学習ノートにすることで、世界各国の子どもたちに“無償配布”する活動です。ノートの前後には平和のメッセージを載せ、平和の大切さを日本だけでなく世界中の子どもたちにも知ってもらいたいという願いが込められています。

 

Q. 生前の禎子さんはどんな人だったのですか?

A. 禎ちゃんは、とても優しく思いやりのある子でした。弟や妹の世話をしながら一緒に遊び、学校では誰とでも仲良くしていました。足が速く運動が得意で、運動場では元気で活発だったため、男子も一目を置く存在でした。
入院してからも、自分の痛みや苦しみをあまり表に出さず、両親をいたわるなど我慢強く大人びた態度を見せ、乱暴な男の子も含めて多くの人から慕われていました。

 

Q. どのような気持ちで長い間語り部をされてきましたか?

また、話されるときに大切にされていることは何ですか?

A. 被爆直後のことは3歳で覚えていないので、自分が経験したことや禎ちゃんと過ごした日々など、事実に基づいた体験を中心に語ってきました。語る内容は、原爆の子の像建立に至った経緯や、それに携わった6年竹組の仲間たちが何を感じ、どのような思いで活動してきたかを主にお話ししています。

語り部として大切にしているのは、禎ちゃんの話を通して、今ある平和の尊さや命の大切さ、そして6年竹組のみんなで培った「団結と継続」の大切さを伝えています。

 

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高村さんから当日の感想いただきましたので、ご紹介いたします。

【高村さんからの感想】

生徒たちは深い関心を持って真剣な眼差しで耳を傾けてくれました。

終了後には鋭くも真摯な質問が寄せられ、その回答を熱心に聞こうとする視線が印象的でした。