吉島中学校での講話
6月25日に、吉島中学校に訪問し中学2年生の方々155名に向けて講和をしてきました。
今回は、「原爆の子の像 語り部の会」の西悦子さんにお話をしていただきました。
最後に、折り鶴ノートのご紹介もしていただき、ノートを155冊お渡ししました。
講話後、代表の生徒さんから感想をお話しいただきました。
『今日の西さんのお話を聞いて、佐々木禎子さんの友達から日本中の生徒たちへと思いが伝わっていたのが心に残りました。今僕達は20歳以上の人たちが平和への取り組みをしているのかということを調べています。僕達は平和学習3大柱の「私達自身が平和の架け橋になろう」「平和について活動している人たちについて調べ、伝えよう」「小さな【身近な平和】を大切にしよう」を大切に、2学年全体で団結しこれからも継続していこうと思います。』
また、伝承をしてくださった西さんから感想をいただいたので、ご紹介いたします。
【西さんの感想】
中学校での講話が初めてでしたので、少し緊張しましたが、生徒の皆さんが、とても真剣に聞いてくださっているのが伝わってきて、落ち着いて語り終えることができました。
吉島中学校では、学校全体で、熱心に平和学習に取り組まれていることが、先生方のお話や生徒さんの様子から、しっかり伝わってきました。特に、講話をさせていただいた2年生は、平和活動をしている人に焦点を当てて、学習を進め、自分達が平和の懸け橋になろうと考えておられると聞きました。私も、伝承者として、「伝える」「繋ぐ」という活動をしていますので、大いに共感し、感心しました。
また、質問に答える機会もいただき、私にとっても、よい経験になりました。
講話の後に西さんに対して生徒さんから質問があったので、ご紹介します。
<質問と回答>
Q.1 なぜ、伝承者になったのですか。きっかけは、何ですか。
A.1 以前から、平和活動に関心がありましたが、戦争も原爆も知らない自分に何ができるだろうと思っていました。そんな時、知り合いの方から、川野さんが、ご自分の語りを伝承する継承者を育てていらっしゃることを聞き、その会に誘っていただきました。実際に、川野さんのお話を聞いて、私の世代の役目は、経験された方から、しっかりお話を聞き、それを次の世代に繋いでいくことだと強く思いました。それで、会に入り、伝承者になりました。これからも、長く続けたいと思っています。
Q.2 ご自分にとって、身近な平和とは、何だと思いますか。
A.2 朝起きて、食べて、寝て……普段通りの生活ができること、それが身近な平和でしょうか。その普通にある生活を、根こそぎ壊すのが、戦争だと思います。平和は、そこに当たり前にあるものではなく、守っていかなければ壊れてしまうものだと思います。