庚午小学校の先生方からの感想文
7月24日に庚午小学校でお話しした、小学校の先生方から感想文が届きました。
戦争を体験されていない先生がどのように子供たちに伝えていくべきかを悩まれていたというお話もありました。先生方が今担当されている子供たちと同世代の出来事なので、私のお話が子供たちに伝わり、平和の大切さを伝えていく一助となれば嬉しいです。
それでは感想文の一部をご紹介いたします。
<感想文> ※一部抜粋
『平和教育が形骸化しつつある今日、やはり広島に生まれ、広島に育ち、教員となったからには、自分事として平和教育を推し進めないと…と危機感を持っています。体験者の方がよく「当時の社会情勢と似ている」「平和はたぐりよせしっかり掴んでおかないとスルッとなくなる」とおっしゃいます。川野さんがおっしゃっていた「違いを認め合う」教育は本当に大切だと私も日々感じています。とても難しいけれど、だからこそ大切にしていこうと思います。体験された方々の思いや願い、亡くなられた方の無念をしっかりと受け止め、次の世代へ繋げなければと強く強く思いました。』
『川野さんがお話をされているDVDを子供たちと再度一緒に見て「団結」や「平和」についてしっかり考えたいと思います。広島が最後の被爆地という事実はもう変えられないですが、広島・長崎を最後の被爆地にできるかどうかは、今後の私達にかかっていると思うので、未来を担う子供たちへの教育を頑張ります。』
『今、子供たちに伝えていく側となり、戦争を体験していない者がどれだけ被爆された方々の思いに迫れるのか、常に悩みは尽きません。今日の川野さんのお話の中で、当時の中学生らしい本音やその後の後悔、マスコミの過熱ぶりから遠ざかりたい思いや、でも川本さんの清掃活動をずっと見守っておられたことなど、葛藤されていらっしゃったことを知り、とても考えさせられました。「みんな違って、みんな良い」の言葉通り、正解は一つではないのかもしれません。私は私なりに、感じた思いを子供たちに伝えていきたいと思っています。』
『私は現在3年生の担任をしており、今年も平和ノートを活用し学習をしました。戦争は昔話のように捉えている子供達が多くいるなかで、決して過去の話ではなく、現在を生きている私達が、平和を願う気持ちを持ち続けなければならないのだという強い思いを改めてもちました。』
『違いを認め合い、理解し合うことで、戦争のない世界になってほしいです。それは学校という多様な子供たちが共に学んでいる中で伝える意味があると思いました。』